FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

天国の湖中さんへ

 9月29日、東大阪商工会議所の元専務理事で大阪商業大学名誉教授の湖中斉(こなか・ひとし)さんが亡くなった。東大阪の産業の特徴やモノづくり企業を深く研究し、全国発信してきた大きな功労者で、一言でいえば「中小企業研究の職人」であった。

 日刊工業新聞東大阪支局の歴代支局長・記者は、湖中さんにずいぶんとお世話になった。      
 私も駆け出し記者だった頃、東大阪支局に赴任し、東大阪の産業集積の特徴や地域のモノづくり企業の魅力を、湖中さんから直接、教わった。企画調査畑で多くの中小企業事情に精通していたため、こちらがしっかり勉強していないと、しどろもどろになり、最初の取材は緊張の連続だった記憶がある。一方で冗談も多く、相手を和ます配慮を忘れなかった。湖中さんが還暦記念で出版した「東大阪の中小企業」に関するインタビュー記事を書いたとき、普段は毒舌の湖中さんから、記事の内容で初めてほめられた時は正直、うれしかった。
 
 縁あって07年9月から再び、東大阪支局に赴任した。ほどなく、湖中さんと再会し、また本を書いていると聞かされた。中小企業の研究者魂は衰えていないことに関心した。
 
 09年は湖中さんに単独取材を2回させてもらった。最初は2月に行った東大阪支局開設50周年を記念した紙面座談会。メンバー4人のうちの1人に選ばせてもらった。約90分の座談会で、湖中さんは手に資料を抱え、東大阪への思いや地域活性化への提言など、存分に語ってくれた。ペンをとりながら、こちらも熱いものを感じた。
 次は4月に湖中さんの2冊目となる単独著書「都市型産業集積の新展開」の発刊を受けてのインタビュー。かなり痩せているなと思ったが、取材が始まるといつもの鋭い発言をする湖中さんに戻った。30分弱だったが、改めて東大阪の産業活性化への思いを受け止めた。手元にある著書には「東大阪の中小企業をフィールドワークして半世紀」と書いた湖中さんのサインがされている。

 10月1日、奈良の葬儀場で最後の別れをした。祭壇に掲げられた湖中さんの遺影を見ると、東大阪のモノづくりについて、今も「建設的な提言」をしているように思えた。

 東大阪のモノづくり企業取材は、私の記者としての原点と思っており、それに大きな影響を与えてくれた、湖中さんには本当に感謝している。
 ガンと戦いながらも、最後までライフワークである東大阪の中小企業研究を続けた湖中さん。
 本当にお疲れ様でした。    合掌。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。