菱豊フリーズシステム/枚岡合金工具/

奈良県から今後の成長が楽しみなベンチャー企業が出てきました。
社名は菱豊(りょうほう)フリーズシステムズ(奈良市)で、肉や魚だけでなく、幕の内弁当なども品質を保ちながら冷凍・解凍できる装置を作っています。
氷の結晶が大きくならないようにする冷凍技術と、蒸気が水となる時に発生する潜熱を利用した解凍技術が特徴で、旨みなどの品質を維持しながら冷凍も解凍もできるそうです。
コンビニでは、ある一定の時間がすぎると、売れ残った弁当や食材はゴミ箱行きとなっています。
ですから、このような装置を使えば、必要な時に必要な分だけ解凍して陳列することが可能になり、ゴミの低減や食材の無駄づかい解消などにつながるというわけです。
6月には近畿経済産業局から新連携事業の認定も受けました。奈良県では初めての認定企業で注目を集めています。

「クリエイション・コア東大阪」に入居する地域基盤技術継承プラザが6月16日に、大阪市生野区の枚岡合金工具さんで設計製図の勉強会を開催しました。
講師を務めるのは松下電器のものづくり大学でインストラクターを務める北山信雄さん。
数十年間大手メーカーに勤務した、ものづくりのエキスパートです。
この日は土曜日で会社は休日だというのに、枚岡合金さんでは全社員が出勤して、熱心に製図の勉強に励んでいました。
実習の時間では複雑な形をした立体の投影図を作製。
参加した社員さんは頭を抱えながら取り組んでいました。
「みんなで教え合って」と盛んに呼びかける北山さん。
お互いが教え合い切磋琢磨することが、技術を磨くのに一番効果があるそうです。
「今度は向かい合って4人ぐらいで班を作ってやりましょう」と次回の勉強会について、枚岡合金の古芝副社長と熱心に語り合っていました。
この日の勉強会には大阪府立松原高校の岡本先生も特別に参加しました。
最初は研究のつもりで参加したそうですが、最後には製図の実習に熱中してしまい「教師として教え方の勉強になりました」と照れくさそうに話していました。
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